Message
宝石は、紀元前の時代より、人々に愛され、珍重されてきた価値あるものです。宝石の不変な要件は、希少性が高く、硬くて傷が付きにくく、人を魅了する“美”を持つものとされてきました。その条件を完全に満たす宝石が、ダイヤモンドです。私共は、ダイヤモンドとダイヤモンドジュエリーを専門に取り扱う企業であります。
私の信条とする想いは、時代を経ても末永く、文化・風習を乗り越えた、”ボーダレスな美の価値”を日本に広めていきたいをと願っております。宝石を生業とする者として、”価値ある美を届けること”を大切に活動を進めて参ります。
Biography
1968年12月12日 生まれ
- 1990年
- 明治学院大学経済学部卒業
- 1993年
- 平和堂貿易株式会社 入社
- 2007年
- 当社(株式会社ジャカナジャケナ.ジャパン)代表取締役 就任
Origin of Company
私が宝飾業界で第一歩を踏み出した時、とても幸運であった事は、平和堂貿易という高級宝飾時計とヨーロピアンジュエリーを日本に輸入販売している会社と出会った事です。その会社は、1987年4月に、日本で初めて世界的に著名な名前の附いたダイヤモンドをジュネーブのオークションで落札し、日本の多くの方々に披露し、魅了致しました。私も年に数回、そのダイアモンドを手に取る機会があり、その美しさは今でも瞼に焼き付いております。そのダイヤモンドは、”THE Mclean”(Hope ダイヤモンドを所有していた、マクリーン婦人にちなんで)と命名されていた、31.26ctのクッション・シェープ、Dカラー, VS2(GIA Improvable), Type II-A(グべリンレポートでは、インド・ゴルコンダ産と思われる)と記載があります。クラリティーはVS-2ではありましたが、インドのオールドマイン産出の透明度がとても高いダイヤモンドで、前オーナーと元オーナーまで来歴が明快であります。ダイヤモンドは鑑定書に記載された4Cのみではなく、ダイヤモンド原石そのものの“美的質(タチ)”や、そのジュエリーが持つ“美しいストーリー‴が大切であると知りえたことは、私の宝であり、株式会社ジャカナジャケナ.ジャパンの理念に繋がっております。
THE Maclean
このダイヤモンドの前所有者は、1986年4月に逝去されたウインザー公爵夫人であられました。ウインザー公爵(元エドワード8世英国国王)と ウインザー公爵公爵夫人(ウォリス・シンプソン)とのラブロマンスは、”王冠をかけた世紀の恋”として第二次世界大戦前の世界的な話題でありました。ウインザー公爵は、あらゆる機会にメッツセージを彫り込んで、夫人に多くのジュエリーをプレゼント致しました。マクリーンダイヤモンドは、大戦後、ニューヨークの社交界で着用するために、ハリーウィンストン氏より購入されたものでした。ウインザー公爵が1972年5月に逝去された時、彼の遺書には”私がウォリスに贈ったジュエリーは、誰も身に着けてはいけない”と記載されていました。ウインザー公爵夫人の遺志は、エイズ・ウイルスの研究をしている、パスツール研究所に全てを遺贈することでした。パスツール研究所は、遺贈を受けたジュエリーをオークションにかける事が、公爵の遺書に抵触しない旨のパリ裁判所の裁定を受けて、翌年にオークションに掛けられ47億円以上の売却金額を享受致しました。